健康

健康な時はそれが当たり前であり、意識することは少ない。しかし、一度失えばその重要性に気づき、それまでの生活習慣を反省することになる。どんな問題も、芽が小さい初期のうちに対処すべきであり、怠慢や遅れによって肥大化した問題は、もはや容易には解決できない。

現代において、運動が身体のみならず精神にまで好影響を及ぼすことは、もはや常識といえるだろう。しかし、その効果が表れるまでには時間がかかる。多くの人が変化を感じる前に挫折してしまうのは、現在の身体が「過去の積み重ね」という重い現実であることに直面するからだ。それまでサボったツケを払うには、相応の時間と忍耐が必要なのは当然である。

継続できない一因は、目標設定の甘さにある。「痩せる」といった漠然とした目標では不十分だ。身体に劇的な変化を起こすには、想像以上の運動強度と継続、そして適切な栄養と休養が不可欠である。

現代文明が運動不足を招いたことは否定できないが、一方でそれを解消する文明の利器も存在する。スマートウォッチはその代表だ。明確な数値を指標にすることで、微小な変化を可視化し、モチベーションを維持しやすくしてくれる。

皮肉なことに、文明によって肉体労働から解放された人々が、わざわざ車でジムへ通い、重い物を持ち上げたり走ったりする光景はどこか滑稽でもある。しかし、手段はどうあれ、現代に生きる全ての人に運動が必要であることは、疑いようのない事実なのだ。