手のひらの上でボールを動かそうとしているとき、その熟練度は4つのレベルに分けられます。

レベル1:手はボールを動かそうとしていて、あまりスムーズではない。

レベル2:ボールの動きに指が追従しているように見える。ややスムーズ。

レベル3:手がボールをコントロールすると同時に、ボールも手をコントロールしているような一体感。そして2つのボールが一緒になって境目が消えてしまったような状態。陰は陽であり、陽は陰でもある。

レベル4:ボールの動きはより滑らかになり、手のひらにボールが乗っている感覚がなくなる。客体としてのボールが消え、主体としての手も消える。あるいは主体であるボールが消え、客体である手も消える。手がボールを操っているわけでも、ボールが手を操っているわけでもない。主体も客体も消え失せ、何も存在せず、ただ気(エネルギー)が流れている。陰は陽でもなく、陽は陰でもない。ただ、気(エネルギー)が巡っている状態。

 

瞑想も同じように4つの段階に分けることができます。
最後の段階は、仏教でいう「空」の状態です。