プラナヤマ 01

プラナヤマはヨガの八支則の第四支則です。プラナは生命力、ヤマは制御を意味する。プラナヤマとは呼吸を通して生命力を制御し、増幅させることです。呼吸は通常、自律神経系によって無意識に行われていますが、意識的に制御することもできます。呼吸は意識と無意識をつなぐ架け橋となるのです。これが、呼吸が特に自然な呼吸が瞑想の対象として用いられる理由です。そして呼吸がなければ生命は存在しません。軽視しがちですが、呼吸はあなたが思っている以上に重要なのです。

 

あなたの精神状態は呼吸に表れます。長い呼吸、短い呼吸、浅い呼吸、深い呼吸、自分の呼吸を観察してみて下さい。落ちついている時は長く安定しているでしょう、怒りなどのネガティブな感情の時は、短く乱れているでしょう。呼吸の状態は、その瞬間の心の状態を表しています。呼吸を観察することは、自分の心を知ることになります。その繋がりを利用して、呼吸を制御することで、ある程度感情を制御することも出来るでしょう。

 

体内には72,000本の “ナディ “と呼ばれるエネルギーラインがあると言われています。その中でも重要視されているのが、スシュムナ、イダ、ピンガラの3本です。この3本のナディは、7つのエネルギーセンターであるチャクラを繋いでいます。イダとピンガラはスシュムナの周りを螺旋状に位置しチャクラ上で交差しています。

イダ:女性的、月的、陰的、静的、直感や感情などを調整する。

ピンガラ:男性的、太陽的、動的、論理的思考や積極的な行動をサポートする役割。

スシュムナ:交差するイダとピンガラのバランスが取れると、スシュムナーにエネルギーが流れ、心、体、すべての調和が生まれ、至福の喜びに至る。